現代社会において主流からはずれることで生み出す希少性
恐羅漢まいたけは、日本のきのこ生産の中でごくわずかな存在です。
例えば林野庁の統計によれば、国内で生産されるまいたけのおよそ99%以上が菌床栽培によるもの。
つまり、“原木まいたけ”は1%にも満たないほどしか存在しません。
さらにその同じ原木まいたけであったとしても「山の木の根元で育つ」という条件だと、そのまた1%未満の存在とということになります。
この恐羅漢まいたけがどれほど特別であるか想像できるでしょうか?
菌床栽培や一般的な原木栽培とは違い、私たちのように自然林で育てるまいたけは効率や収穫量とは正反対の道だからこそ希少性があります。
出典:「特用林産物生産統計」内「きのこの種類別生産方法別数量」
なぜ、あえて山で育てるのか。
それは舞茸というきのこ本来のあり方を取り戻したい、残したいからです。
きのこはもともと、木々と共生する生き物です。
木の根や倒木に菌糸を広げ、森の命の循環を支えています。
しかし菌床や一般的な原木栽培では、その“共生”が人工的な環境の中で置き換えられています。
恐羅漢まいたけは森の中の倒木や根元に原木を植え付け、木の栄養、山の水、他の動植物、そして自然の呼吸とともに時間をかけて育ちます。
私たちがすることは、わずかな管理と見守りだけ。
主役はあくまで、山そのものです。
この考えに辿り着いたのは林業に生涯をかけ従事されたOB達の「山に恩返しがしたい」という言葉でもありました。
こうして育ったまいたけは、その形や色、香りに、人工環境では決して生まれない“深み”を宿します。
収穫した瞬間に立ち上がる香りは、まるで湿った落ち葉と木の香りが混ざり合ったような森の呼吸そのもの。
調理するとワイルドで野生味のある弾むような歯応えと、自然の香り、旨味が広がり、市販のものとはまったく異なるまいたけだと実感します。
ただそこに一株あるだけなのに大きな存在感を放ちます。
恐羅漢まいたけの生産量は、天候や木の状態、山の生態系のバランスによって左右されます。
自然栽培ゆえに生産量は少なく、安定した量を約束できるものでもありません。
それでも私たちはこの方法にこだわります。
それは単に“珍しい”からではなく、自然と共に生きる日本の知恵を、もう一度取り戻すためです。
山が本来もっている力でつくる舞茸。
それは便利さや効率とは正反対の取り組みから生まれる、かけがえのない一株です。
この希少な舞茸を「森を守り、未来につなぐ」ブランドとしてどのように維持し、育てていくのか?
「恐羅漢まいたけ」が描くこれからの物語を綴ります。
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沖縄 |
930 | 900 | 930 | 930 | 2350 |
購入金額 | 手数料 |
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〜9,999円 | 330 |
10,000円〜29,999円 | 440 |
30,000円〜99,999円 | 660 |
100000円〜299999円 | 1100 |