恐羅漢地域周辺の山で舞茸を育てることは、単なる生産活動ではなく森を守る営みでもあります。
倒木や広葉樹の根元を利用する原木栽培は、森を痛めず自然の循環の中に溶け込みます。

この農法では山の木々を伐採して新たに資源を奪うことはありません。もちろん電力をはじめとするエネルギー資源も必要としません。
森の生態系に寄り添いながら育てることで、森の再生と人の暮らしが共にある形を目指しています。

恐羅漢まいたけの栽培は森を知るプロフェッショナルたちの手と自然の営み・時間が頼りです。
一つの株が育つまでに気候の変化を見守りながら、山を歩き、木々の状態を確かめる日々が続きます。

それでも私たちはその“非効率”を誇りにしています。
なぜなら、その時間の中にこそ自然の尊厳と人の感性が息づくからです。

恐羅漢まいたけは、自然林で生まれる舞茸の希少な存在を通じて、「きのこと森」「人と自然」の関係を見つめ直すきっかけを届けたいと考えています。

森の香り、風の音、そして木の根に息づく生命。
そのすべてが一株の舞茸に凝縮されている――
それが、恐羅漢まいたけの原点であり、未来です。

私たちはこれからも“森と生きるきのこブランド”として、自然と人をつなぐ物語を紡いでいきます。